月刊:D・M・O ~音楽解剖室~

2016年04月号 vol.9 第9号は「インストやサントラだったら何でも良質な音楽として捉えるのっておかしくない?」について

ジブリのサントラCDとか流しても悪く思う人いないよね笑 そういう風潮どう思う?

2016年07月03日 19:01 by musicman
2016年07月03日 19:01 by musicman

今回はある個人的に納得いかないことについて書いていきたい

僕は音響について学ぶ専門学校に通っていて楽器のことや音楽理論も科目として学ぶわけだが、ある授業の一環として「皆の好きなCDを持って来て

流そう」と言うモノがある そこで毎回と言っていいほど特定の人間で「インスト」や「サントラ」と言われる類のCDを持って来て

自慢げにそのCDの説明を軽くして流し、皆に聴かせるヤツがいる 別に決して悪いことをしてるわけではないし皆にインストと言う歌のない

器楽曲を聴き親しんでもらうキッカケにもなって良いことだと思う そういう授業なんだし先生も促すわけだから仕方ない

じゃぁ、何でこんなふざけたタイトルの記事を書いているかと言うと勿論その上で納得いかないことがあるからだ

それを少しずつ理由を説明していきたい

 

納得いかないこと その1「世の中のインストやサントラ・BGMこそ至高と言う考え」

 

いや、ディズニーはDisってません 消されますし笑 ディズニーは楽しいです 千葉出身ですし笑

しかし、サブタイトルの通りなのですが・・・何となく世間一般でこのような考えが蔓延っているように思えて仕方ない

冒頭でのインスト君の出現のせいで他の人もインスト族と化し「ディズニーのサントラ!」とか「ジブリのジャズアレンジ風のCD!」とか

「映画 セッション のインスト集!」だの皆インストの素晴らしさに見出されてしまい他の歌モノの曲を流したい人が劣勢の状況に変貌してしまった

僕のクラスが良い例だ そこで、考えてみたいのだが どこか自称音楽通的ポジションの人ってインストを推してることが多いことについて

これは偏見になってしまう可能性もあるので最初に謝っとく そうじゃない音楽通の方すいません・・・


だが、何か僕の周りだけかもしれないがやたら多い まさに、インストこそ至高状態 インストはまさにThe Beatlesのようなモノ

何が言いたいかと言うとThe Beatlesって悪く言われることは少ない 音楽史に名を刻んだ伝説だしね

それと一緒でインストやサントラも「なんでインストなんか流すんだよ!インスト何か聴いてるの?」って言われたりすることはまずない

それは何故か? それは次の問題が半分答えのようなものだ

 

 

納得いかないところ その2「インストやサントラは評価がしずらい」

 

 

評価がしずらいのです 歌がないと言うことは歌詞がない その段階で詩の良さとかの部分に突っ込めない

じゃぁメロディーや演奏力で評価するかってなる でも、インストってギターやピアノなんかはほぼソロ状態

非常に自由度が高い 独特の世界観を持つモノも多いので非常に批評しずらい


故にあまり悪くは言われない と言うか 言えないのが正しい これが厄介なところですな

歌モノなら「この曲は歌詞が在り来たりだなぁ〜 君とか僕とか・・・」ってDisれるしね

他にもシンプルなヴォーカルありのバンドサウンドとかだったとしても「Cメロの次は大サビってやっぱり定型使った曲作りしてるなー」とか

腐るほどズバズバ言えるがインストやサントラは構成も色々だし「黙って聴きましょう、鑑賞会ですよ?」って感じがする

 

 

納得いかないところ その3「何かオシャレに聴こえる 何となくねって雰囲気」

 

スタバってオシャレの象徴だと思ってる人いるじゃん? これも偏見か・・・

まぁ、話は戻すがヴォーカルなしでピアノとアコギとってやられると やっぱり何となくシャレオツに聴こえる

うーん、そこも納得いかんのだ 別にヴォーカルありの曲だってオシャレじゃん? Marron5とかJamiroquaiとか

あと何となくジャジーだからって理由でオシャレ判定するのはやめてほしい toeもSpecial Otherだってオシャレだからね


でも、聴こえてしまうのは仕方ない 多分ピアノの音色とかって癒しの効果もあるからそのせいかも

 

 

納得いかないところ その4「クラッシックやモダンジャズだってインストなのにそれは流さない ゲームのサントラばっか飽きます」


 

これは超個人的見解ですがインストやサントラ好きな若者はクラッシックやモダンジャズは聴かない

難しい要素が入ったりするとインストも苦手意識が生まれる ドラクエやゼルダのサントラを聴いてるぐらいが一番良いのだ

それが腹立つ モーツァルトやマイルスもインストの王様じゃないか まぁ、僕もほとんど聴かないから言えないけど

そこまで歌がないモノが神のように扱うならそこらへんのジャンルも通っていてほしい


まぁ、色々言ってきたが器楽曲、ようするにインストゥルメンタルって世界は確かに良い部分もある

それにこれに全ての人が該当するわけではない 誤解はしないでほしい

該当するとしたらインストをやたら推してくる自称・音楽通の若者だ 青春時代をジャズやブルースに費やしてきたレコードコレクターの

おっちゃんは別だ あれはインストと言う概念を主張はしてこない 単純に好きで聴いているだけだ

だが、前者の人たちは凄い「インストって高尚な音楽じゃん?ほれほれ?バンプなんか聴いてないで上原ひろみのCD聴けよ 何となく

サックスとかピアノメインの歌ない曲とかってオシャレやん?」ってヤツらが一部いるのだ

それに対して苦言を称したいだけだ ヴォーカリストの魅力もある 歌い上げるハードロックだってカッコイイ Rock 'n' Rollかます60年代のブリティッシュだってイカすんだ 00s以降のアメリカのモンスターバンドやシンガーソングライターも聴けよって話 邦楽だって90年代なんかスゲェじゃん?

つまり、インストばっか勧めて聴くより色んなジャンルの音楽に慣れ親しんだ人の勝ちだと思う

もっと色んな音楽を聴こう!あと、あんまり人に強く勧めたりしない 主張もほどほどにね? ってことで、以上!

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